ギフト・お祝いのルールガイド

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ギフトにもTPOがある

ギフトパターンには、それぞれの特徴がありますが、いずれも相手に伝えたい気持ち、訴えたい心から発する行為である点は共通しています。それを何によってどう表わすか、それが品選びのカギとなります。したがって、目的をはっきりさせることからギフトはどうあるべきかが考えられるというわけです。感謝したいのか、祝いたいのか、ごぶさたしています、といいたいのか、相手に伝えたいことをまず整理してみましょう。この点をあいまいにしたまま、とにかく何か贈ればいいという人が結構いるものですが、これでは成功の度合いが低くなるでしょう。たとえば、手みやげ一つ例にとっても、親しい友人を訪問するなら、通りすがりに求めたケースでもいいでしょう。でも、改まった挨拶とかお願い事があって訪問するときは、同じお菓子でも老舗で求めた菓子折で威儀を正した感じを出すほうが意が通じるというものです。いつ、何のために、だれに、どんな形で贈るのか、ギフトにもTPO、よそゆきとふだん着があることをまずは心得ましょう。

酒とか嗜好品などを「内祝い」として贈る

社宅住まいで家族同士も顔見知りのとき、夫の栄転・昇進に際して、妻同士はどうするかが問題にされがち。社宅とはいえ、会社の人事は会社でのこと、家族同士は顔を合わせたときに「おめでとう」の挨拶で十分。妻たちまでが贈答品をするのは筋違いです。ただし、転勤されるなら、これはお銭別なり、送別会をするなどして送ってあげるのがマナーです。お返しは祝ってくれた同輩、後輩を自宅もしくは他に席を設けて招き、もてなすのが一番。上司、先輩などへは、感謝の意を込めてお礼の品を贈るのが一般的で、酒、肴、くだものなどのほか、記念として茶器揃い、グラスセットなど。取引き先などへも同様に、酒とか嗜好品などを「内祝い」として贈るのがいいでしょう。転勤がともなうようなら、任地に着任後、その土地の産物、名品を贈ります。そうすれば、近況報告も兼ねることになるからです。

「もらったら返す」式の贈答習慣

贈り物好きというより、世間体や形式に従う生活習慣の一つの表われといってもいいでしょう。もちろん、口下手で、態度で心を表現することの苦手な日本人が、その気持ちを品物によって補うという効果もあるとは思いますが。本来、贈り物とは心の代弁者、あるいは使者とでもいうべきもの、相手に届けたい気持ちや心があって、それを正確に鮮明に表わすための補助手段です。つまり、心が「主」で贈り物は「従」なのです。それなのに、現状では心をさしおいて形式、世間並み志向と、義務感からギフト行為が発している例が多くみられます。それは「お返し」に最も顕著に表われます。「もらったら返す」式の贈答習慣は古くにはなかったもので、最近の特徴でしょう。取引きとまではいわずとも、その場の決済のような感じで、これではお互いに心をかけ合い、末永い交流を保つという関係にはふさわしくありません。こうした傾向は、贈り物を受けたときの感動をも失わせるもので、ギフト文化の後退といわざるを得ないでしょう。

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